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第27回 徹底紹介 FileMaker 9
・開催日時:2007/09/08 18:00-19:30
・開催場所:Apple Store Ginza 3F シアタールーム
概要:
さらなる拡張性を見せてくれる新機能が満載のFileMaker 9ですが、それぞれを掘り下げてどのように利用するかと言った実用的な側面から、ご紹介します。
レポート:
祝2周年。
ネラレン日々の中、月イチ企画を継続してきた人々に拍手。
通い続けたオーディエンスに拍手。そして会場を提供し続けてくれたAppleStoreにも。
振り返れば2年、でも前へ向き直ればただの通過点。がんばれセブンズドア。負けるなネラレンジャー。なんちて。

第27回 FileMaker Fun Night!「徹底紹介 FileMaker 9」
お題は...
しっかり覚えるFileMaker 〜PDF生成について学ぼう〜
【特集:徹底紹介 FileMaker 9】〜新機能を徹底紹介〜
恒例Tips対決!
FMスーパーテクニック 〜壊れたファイルはどうすべき〜



●しっかり覚えるFileMaker 〜PDF生成について学ぼう〜 <Shinさん>
PortableDocumentFormatでPDF。Adobeにより開発された電子文書フォーマットで、10年ほど前に日本語が通るようになった。
互換性の高さや書体埋込みなど設定の柔軟さについては周知の事実と思われるので、レポートからは省略。

従来よりPDF書き出しは可能だったのですが、v9の凄いところは「書き足し(既存のPDFに追加)」ができること。
ただし「レコードをPDFとして保存」スクリプトステップによる書き出しに限ります。
PDF出力は、他にもプリント時のオプションとして実行する事もできます。
プリント側では拡大縮小が可能な反面、今回話題の「書き足し」はできないといった機能的な相違点があるので注意しましょう。

さて、ここでデモ。
ポータルを配置した伝票風のレイアウトを「レコードをPDFとして保存」スクリプトステップでPDF書き出しします。
スクリプトステップには、PDFの各種属性やセキュリティ、保存先、自動的に開くの有無、自身を添付したメールの作成有無など、多くのオプションが用意されているので、大抵の使途に対応できそうです。
書出し先階層の指定のところ、Get(テンポラリパス)と計算式で指定すると、そのときの一時ファイル置場が指定されるので、再起動時にはそのファイルが自動的に消去されます。長期保存すべきPDFの場合はダメですが、メールに付けて送ったらそれで終わり、といったPDFの場合なら、不要ファイルが蓄積しないのでかえって便利ですね。かなり使えるTipsでありました。
肝心の書き足し機能は「既存のPDFに追加」オプションをチェックしておけば実行されます。一度に検索できない複数レコードを資料化する場合など便利そうですね。


●【特集:徹底紹介 FileMaker 9】〜新機能を徹底紹介〜 <茂田さん>
◇条件付書式
以前からも数値フィールドの書式は、負の値なら赤文字に...といった指定ができました。要するにコレをとことん拡張していったイメージですな。
昔なら、計算フィールドを複数重ねて配置し、「○○の場合ならば一番上に置いた緑の文字がアクティブになるように...」なんて具合にやってた訳なんですが、レイアウトに直しが入ると大変だし、何よりDBの構造部分に、直接は値と関係ない「色分けのための」計算フィールドを幾つも抱えなければならない恨めしさもありました。このあたり今回ですっきり問題解決ですね。「見え」の問題はあくまでレイアウトで解決っと。
・条件を式で指定できる
・式は幾つも追加できる
・文字の色を可変
・フィールドの背景色まで可変

フィールド以外にも何か値を持つオブジェクトには設定できるということが判明。
・webビューア
・ボタン

ウラ技に応用できそうなものとしては
・テキストツールで作った矩形領域に、値としてスペースだけを入力したもの。

(ちなみに四角や線などの図形、ポータル、タブコントロールには設定不可)

範囲の指定は、相手が数値であれば普通の比較式が有効。
意外なところでは、テキストの場合、左端の1文字目であれば判定ができる。複数の条件を組み合わせれば、面白いことができそうですね。

ここで、カーソルの入っているときフィールドの背景色を変えるデモ。
・フィールドにはレイアウトモードで普通に背景色を付けておく。
・条件付き書式として、常に結果が真となる計算式を設定し、その時の背景色を白に設定しておく。
カーソルが入っているとき値が評価されないことを利用して、カーソルを抜けば常に真、即ち白背景となり、入れれば未評価、即ちレイアウトで設定されている背景色となる。これは使えますね。

更に、現在選択中のレコードを背景色のハイライトで示すデモ(!)
webビューアを背景いっぱいに敷き、Let($$グローバル変数名 = Get (レコード番号) ; "" ) と式を設定する。(第二引数はヌル...Letで変数をセットするだけ)
次にテキストオブジェクトの矩形を作ってスペース1コだけ入力し、条件付き書式に「$$グローバル変数名= Get(レコード番号) のとき背景色がアクティブになる」ように設定する。
リスト表示のときに、テキストオブジェクトは1レコードに収まるように置き、webビューアはヘッダに微妙に引っ掛けて、ボディを跨いで更に下方へ伸ばして配置するのがポイント。
クリックによるレコード選択だけでなく、Control+↑↓キー(Macの場合)による切替えにも背景色のハイライトが追従するのが新しい。

詳細はこちら。サンプルDLも可能。

他には、webビューアにおける読み込みのプログレス表示や、条件付き書式も可能に。タブコントロールの設定自由度が広がり、おっと思わせる見せ方やデフォルトタブの明示的な指定など、作り手にとって有り難い要素がふんだんに盛り込まれた模様。
オブジェクトの自動サイズ変更は前回も紹介されましたが、その好例としてwebビューア+JAL世界時計を紹介。ウィンドウの拡大にビューアが追従し、その中のswfまで追従するという優れた作品の一例。


●恒例Tips対決!
・Macにおいて、フィールド定義の計算式入力中にshellのキーバインドでも入力できるんだもんねというワザ?(ただし入力できるのは「ctrl-H」だけ) <竹内さん>
・カスタムメニュー定義のキーボードショートカット登録のところでは、使用するキーの組み合わせを実際に押すことで登録を実行するようになっているが、ここで「コマンド + 改行」の組み合わせはダイアログが閉じてしまうので指定できないぜ。 <茂田さん>
・計算式の定義中、option + 7 を押すと改行シンボルを直接入力でき、いちいちマウスでクリックしなくてもよい。(Macの場合) 
スクリプト名の識別性向上のためには option + 8 で「・」も入力できるぞ。 <Shinさん>


●FMスーパーテクニック 〜壊れたファイルはどうすべき〜 <竹内さん>
マシンが固まった!...再起動してみたら「このファイルは壊れているので...」と無情なダイアログ。しかも月末の〆処理中だったりなんかして。
固まるか壊れるか、どっちかにしてくれと天を仰いだことあるヒトいませんか。今回はファイル修復がテーマ。知られざる数々の真実が明らかに。

ファイルの壊れ方のパターンは2通り
1. データのダメージ
  ・特定のレイアウトやレコードで挙動不審になる。
  ・文字化け
  ・検索が異常に遅いといった現象
  ・予期しないリレーションの戻り値
2. 構造のダメージ
  ・「非関連テーブル」や「フィールドが見つかりません」の出現(泣)
  ・レコードが見えてるのに「0件」
  ・スクリプトの明らかな異常動作
  ・「壊れているため開けない」

データが壊れたものならばまだ望みはある。
・特定のレイアウトやレコードで挙動不審→画像があれば捨ててみる
・文字化け→フィールドの値を捨ててみる
・検索が異常に遅い→フィールドの値を調べて適切に対処(索引が壊れていたら再生成してみる)

構造が壊れてしまった場合(深刻なもの)
・構造が本格的に壊れている場合
・スクリプト動作が明らかに異常
・「壊れているため開けない」
こういった場合は「修復」が必要。(ただし自分で定義をいじり壊してしまった場合は、壊れた訳ではないので単に元に戻せばよい。)


修復の方法には幾通りかあって、
・「名前を付けて保存」で効果を得るもの
 ・最適化コピー(サイズ小):構造、データともに最適化を行うもので、フラグメントも解消する。
 ・データなしのコピー:ファイルを構造だけにする。その後でバックアップファイルからデータのインポートが必要。
 ・新機能の「ファイルのメンテナンンス」を使う:「ファイルの最小化」と「ファイルの最適化」があり、どちらも稼働中のファイルに対して施すことができる。
  ※ただし、対象はローカルファイル限定で、サーバのファイルをクライアントから処理することはできない。
  ※どうやら構造のダメージを修復する効果はないらしい。

ここで真打「修復」メニューの登場
意外ですが、修復とは壊れてしまったファイルを元に戻して使い続けるためのものではないようです。
完全に元通りに直せる保証はなく、正しくは、ダメージを受けていないバックアップファイルの構造を使用して、そこへ修復済み破損ファイルのデータをインポートすることで元の状態への復旧を目指すのが本筋とのこと。いわゆる世代バックアップの必要性はここでも裏付けられましたね。頻繁に世代バックアップを実行していれば、面倒はさておき元に戻せない訳がありませんから。

もしも同一構造のバックアップがないために構造の差分を修正する場合、作業はあくまで手作業になります。レポート機能や、異バージョンのFileMaker同時起動により新旧ファイルの定義ダイアログを同時に開くといった力技(Macだけかも...)など使いつつも慎重にやりましょう。
※コピペは避けるべきとのコメントが添えられました。文字つらが正しくてもダメなことあるんですね。

ファイルを壊さないためには、定期的なメンテナンスを忘れずに。
「データなし保存 + インポート + 最適化コピー」または更にファイルの最適化処理を加える。

構造のメンテナンスは、最適化コピーにより実行される。
テーブル数にもよりますが、面倒で実行できない場合に備えて、あらかじめスクリプトで自動化しておくと良いでしょう。

ここで、自動メンテナンスを行うデモが。
明日目覚めたらこれが実装されてたら極楽やな〜...と腹の底から実感するデモでした。
ウチでも何回かサーバのファイルが修復の羽目になってます。でも、知らないとは恐ろしいもので、修復してそのまま使ってます(世代バックアップは継続してます)。修復事件の後、どえらい改造や拡張などやり放題で...って、どーすりゃいいんだろか。

★難問・奇問続出、Neralendar9月分のFileMaker Quiz after FP7 について

問題:日付フィールドの検索の際指定する検索条件の記述として正しくないものをすべて選択せよ。

 a. 2004/05
 b. "2006.10.5"
 c. ...2004.5
 d. 5/10

正解:「b」
このところ、かなり柔軟な指定ができるようになりましたが、さすがに「b」はクォートで括られているので無理です。

Reported by 金丸康明



アンケートのご協力、どうもありがとうこざいました!
ご意見、ご要望やご感想はこらちからお寄せください。 >> ご意見箱

Special Links:
・Database Prosのサイトはこちら
・IT戦隊ネラレンジャーのカレンダー「ネラレンダー」ご存知ない方はこちら

Special Thanks to:
 FileMakerまんが:たまみそさん(今回のまんがはこちら
 イベントレポート:金丸康明さん
 会場ヘルプ:新妻利恵さん
会場の様子:>> Topへ

いつのまにか2周年!





PDFにはパスワードも付けられる


PDF書き出しのキモスクリプト







Webビューアで…!!

キワモノTipsのアクティブハイライト



壊れ方にもいろいろあるわけでして…



ヤバイ〜と感じたら遅いかもダヨ

あー身につまされます

なるほど、なるほど

ネタにされまくりのブライアンくん…

来場のみなさんのご感想:>> Topへ
女性ファイルが壊れたときの対処法が、なんとか理解できたと思います。いつも、修復を使っていました。(つまり、こわれたまま ー です...)
反省して、方法を変えます。
男性年間スケジュール(半年とか)、先の予定がわかるとありがたい。
男性Webビューアでのレコードハイライトは面白かったです。
男性GJ
初めて参加しましたが、おもしろかったです。
男性テンポが速く、少しむずかしかったです。9が欲しいです。
女性竹内さんのコーナーは、4分間の衝撃でした。修復したファイルをリリースしてごめんなさい。もうしません。
男性来月も参加できそうなので、参加しようと思います。なかなかFM9のことはおもしろかったです。
男性現在のレコードをハイライトしたいというのが昔からの課題ですが、茂田さんのTipsは使えそうで、よかったです。そのためにもFileMaker Pro 9を手に入れなければ。
男性前回も書きましたが、iPod touchでFileMakerが動作可能であれば、PDAを用いた活用法等のイベントお願いしたいです。
男性またやってね
男性スゴイの一言でした。
ただでこんなにすばらしい情報を頂いてよいのかなー
男性はじめてFileMaker Pro 8.5を使います。何か、指導本があれば、紹介してください。
男性ぜひこれらのTips等を書きものにしてほしい。MacFanやMacPeopleの連載でもいいですのでぜひお願いします。
男性実は...DBはFileMaker以外はわかりません。ODBCとかSQLとかつながるといわれても?です。一度、教えて下さい。
女性FileMaker 9.0楽しみです。
男性ありがとうございました。
男性Ver.9の条件付き書式機能とても興味あります。もう少しで日本語版出ますので楽しみです。
男性条件付き書式は奥が深いですね。
女性データベースの構造の話が聞けるといいな〜〜
男性初めての参加ですが、楽しかったです。ありがとうございました。
男性いつも楽しみにしています。
女性今日はまた内容の濃いものばかりで、とてもおもしろかったです。条件付き書式の使い方が思ったよりできることにかんどーしました。いろんな機能が増えてできることがたくさーんになって、でもやっぱりそれを使いこなすのは”ヒト”なんですね!今日のTipsはShinさんの改行マークを入れる方法ですね。Winにもあればいいのに...
女性”壊れたファイルの ... ” については、日頃の危機管理の重要性をひしと感じました。FM9の新機能は魅力的ですね。でも買えそうにないので残念!

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