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[記事] 2007/10/22

Mac OS X 環境でドットプリンタを使用する試み
追試結果と反響

竹内 康二
text by Koji Takeuchi

2007年10月のFileMaker Fun Night!、「[FMスーパーテクニック]〜Mac OS X 環境でドットプリンタを使用する試み〜」で、「人柱求む」と呼びかけたところ、いくつかの動作報告をいただきました。また、竹内自身もその後追試を行い、発表時点では確認できなかったFoomatic-RIPについても動作検証ができましたので、簡単にまとめてみます。

竹内の検証および追試結果
OS:Mac OS X v10.4.10
マシン:MacBook Pro / 2.14GHz

■EPSON VP-880
ドライバ
EPSON 24-pin Series CUPS V1.1(Mac OS X v10.4付属)
EPSON 24-pin Series CUPS V1.2(ESPで配布される)
EPSON 24-pin Series CUPS V1.3(Mac OS X v10.5付属)
用紙
10inch x 11inch
ページ設定
10インチ(25.4cm)x 11インチ - 1mm(27.84cm)
結果
単票:十分使えるんじゃないか?
連票:2枚で1mmぐらいズレていく
どうやってもちょっとズレるが、ページ設定で縦のサイズを11インチ(27.94cm)より1mm短くすると、最良の結果が得られた。
11インチ(27.94cm)近辺を、0.1mmずつ大きくしたり小さくしたりして試してみたが、ドライバによって細かい数字が丸められているらしく、印刷結果は1mmずつしか変わらないみたい。なので、ちょうどぴったりというサイズは得られない。

ドライバ
Foomatic-RIP for Mac OS X ( + ESP Ghostscript )
用紙
10inch x 11inch
ページ設定
10インチ(25.4cm)x 11インチ(27.94cm)
結果
単票:完璧
連票:完璧
紙送りのズレもなく、非常に良好だった。10数枚程度しか印刷していないが、この分ならそれ以上の枚数を一度に印刷しても大丈夫でしょう。

ドライバのインストール、設定について
ここでは、最良の結果が得られたFoomatic-RIPフィルタの設定方法についてご紹介します。過去にFMJMLで紹介された、FM-Kyushuの大川さんによる設定方法が非常に参考になりました。大川さんありがとうございます。

1. 必要なものをGetする
Foomatic-RIPとESP Ghostscript
EPSONドットプリンタ用PPD

2. インストール
Foomatic-RIPとESP Ghostscriptはインストーラで普通にインストール。
PPDは「/Library/Printers/PPDs/Contents/Resources/en.lproj」に手動でコピーする。

3. プリンタ設定ユーティリティでFoomatic-RIPフィルタのドライバを追加
「デフォルトブラウザ」か「IPプリンタ」でプリンタを指定し、「使用するドライバ」で「EPSON」を選び、Foomaticのドライバを選択する。


4. 用紙サイズにあわせてページ設定
A4などの用紙であれば問題ないのですが、ドットプリンタ用の連票用紙はインチサイズだったりするので、カスタムでページ設定を作る必要があります。この場合は10インチ x 11インチの用紙を使ったので、そのままcmに置き換えたものを設定しました。(高さはこれでいいんですが、幅はこれだと大きすぎるみたい...)



5. ページ設定にあわせてレイアウト作成
ページ設定ぴったりのレイアウトを作りましたが、右側はこのくらいまでにしないとハミ出します。ハミ出すとどうなるかというと、改行されて左側に現れるみたいなことが起こるので、高さまでおかしくなります。


6. 印刷設定
普通のプリンタと違って気をつける必要がある部分といえば、解像度の指定ぐらいでしょうか。今回は検証目的なので、比較的速度重視の解像度を選んでいます。


選択肢はこんな感じ。


CUPS標準のものと比べて選択肢は多いんですが、解像度が低いですね。

7. 解像度の改造
「/etc/cups/ppd」以下に、「見覚えのある名前.ppd」というファイルがあると思いますので、これを編集します。
「*OpenUI *Resolution/Resolution」の下に各解像度の設定が並んでますので、以下の2行を追加します。
*Resolution 360x180dpi/360x180 dpi: "%% FoomaticRIPOptionSetting: Resolution=360x180dpi"
*FoomaticRIPOptionSetting Resolution=360x180dpi: " -r360x180"

また、デフォルトの解像度が60x60になっているので、これをいま追加したものに変更します。
*DefaultResolution: 60x60dpi

*DefaultResolution: 360x180dpi
に変更。

FileMakerを再起動して、もう一度印刷設定を見てみます。



3でドライバを選択するところは、OS付属のものを使うか、インストールしたものを使うかの違いで、ドライバを選択する場所が異なります。EPSON 24-pin Series CUPS V1.1などのOS付属のものを使う場合は「ESP」の中、EPSON 24-pin Series CUPS V1.2やFoomatic-RIPなどのインストーラでいれたものを使う場合は「EPSON」の中にあります。


みなさんからいただいた動作報告
(引き続き人柱募集しております。ご報告いただいたものは下記に追加します。)

■EPSON VP-930
EPSON 24-pin Series CUPS V1.2
紙送りのズレもなく、非常に良好
150件の連続帳票もOK
しかし、このドライバでうまくいくのはこのプリンタだけという情報もあり(?)
(TSUBOIさん、ご報告ありがとうございます)

■EPSON VP-870 with AppleTalk Card
EPSON 24-pin Series CUPS V1.1
※Ether to AppleTalk Bridge:ASANTE PRINTを使用
印刷できず
プロトコルがApple Talkなので、Bridgeから先に命令が届いてないと思われる
(たまきちさん、ご報告ありがとうございます)

2007.10.24追記
※FM-Kyushu大川さんから詳細なレポートをいただきました!
 大川さんありがとうございます!
 ちなみに、次回FM-Kyushuミーティングは2007.10.27(土)に鹿児島で行われるそうです。
 お近くで興味のある方はこちらに参加してしまうのもいいかもしれません。
 FM-Kyushu in KAGOSHIMA




古い記事から取り上げていただき、ありがとうございました。
そろそろ、純正ドライバが出てくると良いのですが、
2007年も終わりになってから掘り起こされるとは想定外でした。
参考になるかどうかわかりませんが、現在の環境をまとめておきます。

OS:Mac OS X 10.4.10
マシン:iMac / 2.0GHz, iMac(大福), eMac, iBook 等

■EPSON VP-5200
ドライバ
Foomatic-RIP for Mac OS X ( + ESP Ghostscript )
ESP - EPSON 24-Pin Series CUPS v1.1
用紙
15inch x 11inch
ページ設定
カスタム:38.10cm (15inch) x 27.94cm (11inch)
結果
単票:問題なし
連票:問題なし(上のサイズであればずれませんが、変形サイズでは徐々にずれていきます…)
二年近く本番環境で運用していますので、目立った問題は無いと思います。
その他、主な設定は以下の通りです。
動作を確認している FM のバージョン:5.5, 6.0, 8.5
接続:LPD (192.168.xxx.xxx)
プリンタの機種名:Epson Dot Matrix Foomatic / epsonc
プリンタの解像度:180x180 dpi
ドライバのバージョン:10.4
PPD のバージョン:1.1
印刷レイアウト(フォーム表示):ボディのみフォーム表示,Y:752px,余白:すべて 0
印刷レイアウト(リスト表示):ヘッダとボディ,余白:すべて 0

最後に、
ドットインパクトプリンタのみを利用するケースは少ないと思いますので、
プリンタ切り替えを含んだ印刷スクリプトを補足しておきます。

基本的な流れは、以下の通りです。
1.「AppleScript を実行」コマンドでデフォルトプリンタをドットインパクトプリンタに切り替える。
2.デフォルトプリンタに対して「用紙設定」コマンド(カスタムサイズと解像度が記憶された用紙設定)を実行。
3.「印刷」
4.「AppleScript を実行」コマンドで元のプリンタに戻す。

以下は「AppleScript を実行」コマンドのサンプルです。

■ AppleScript 経由 Printer Setup Utility を利用する方法
(AppleScript らしい利用法. 重いが理解しやすい. OS のバージョンによって挙動が変化する場合がある)

-- デフォルトプリンタの名前を取得する
tell application "Printer Setup Utility"
activate
get current printer
end tell

-- プリンタの名前を指定して切り替える
tell application "Printer Setup Utility"
activate
set current printer to printer "<プリンタの名前>"
end tell

■ AppleScript 経由 shell script を利用する方法
(Unix 風の利用法. 難解だが軽い. OS のバージョンには、あまり影響をうけない)

-- デフォルトプリンタのキューを取得する
do shell script "lpq"

-- キューを指定して切り替える
do shell script "lpoptions -d <プリンタのキュー名>"


リンク:
CUPSドライバ各バージョンのダウンロード(無償だが、ソースコードなので自分でビルドする必要がある)
CUPS V1.2ドライバセットのCD(インストーラつきのバイナリ。有償。)
Foomatic-RIP for Mac OS X ( + ESP Ghostscript )
Foomatic-RIPで使用するPPD
FMJMLの過去ログ(FM-Kyushu大川さんによるFoomatic-RIPの紹介)

Special Thanks to:
竹尾さん(ガラパゴス・システムズ)
大川さん(FM-Kyushu)

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