|
New Millennium社「MetadataMagic」
—(その1)日本語対応版がリリースされる(?)
) | 今泉 みゆき
text by Miyuki Imaizumi |
| |
■バージョン6用だが7への移行に有用
NewMillenniumという会社は、FileMakerデベロッパの心をわしづかみにするようなソリューションを開発している会社として、USでは尊敬されている。 たとえば同社の「Password Administrator」は、いくつファイルがあろうがパスワード変更が一発で済むというありがたいツールである。
ちなみに毎年夏に開催されるDeveloper Conference 2004では、この会社の人たちが6から7への移行関係のセミナーを多く担当していた。
今回ご紹介する「MetadataMagic」(以下「MDM」)というのは、ファイルメーカーPro ver.6までのファイルを解析するツール。FileMaker 7/8への移行作業では、旧バージョンのファイルをまずMDMで解析することで、その後の工程が大幅にラクチンになるのだ。
■製品の構成
MDMの製品には、下記ツールが含まれている。
1)MetadataMagic (MDM) ファイルの情報を整理してくれるツール。Developer版のデータベースデザインリポート機能を、より詳細かつ管理しやすくしたものと考えてほしい。 この中で、ファイル間のリンクを整理する「File Reference fixer」という機能が、Ver.7への移行作業にとても役に立つ。 一度解析した後に利用可能となる「Conversion Issues」というメニューを選ぶと「Conversion Issue Detector (DIT)」という画面になり、FileMaker 7/8に変換するとエラーや動作異常になりそうな箇所をリストアップしてくれる。 6から7への移行だけでなく、たとえば、共有サーバーのIPアドレスが変更になったとき、外部スクリプト参照のIPアドレス変更といった場面でも大いに役立つ。
2)Conversion Log Analysis Tool(CLAT) コンバージョンの際にFileMaker 7が吐き出してくれるログを解析するツールで、これを防ぐにはこうしてみたいなアドバイスをしてくれる。単体販売しているが、 MDMには付属してくる。
3)Conversion Issues Database コンバージョンログの内容についてのデータベースで、それぞれについての詳細な解説が用意されている。 CLATやDITの説明のなかでこのデータベースの内容をみることができ、どういうこと、というのが分かりやすくなっている。 余談だが、同社製ツールはすばらしい機能を持っているが、こと画面デザインに関しては「いかにも技術屋が作った」という感じのものが多い。しかしなぜか、このファイルだけは結構おしゃれ。
■ライセンスと日本語対応
デモバージョンは無料で使え、3ファイルまで分析できる。 購入する場合は解析可能ファイル数などによって細かく価格が異なるので、ちょっとわかりづらい面はある。 1番安いのは10ファイルまでのものでUS$199.95、。あとからライセンスを買い足せるので、いま処理したいファイル数に合わせて買えばいい。
日本語対応については、現時点では不完全。レイアウト上のフォント指定の問題のため、日本語表示が化けてしまうのだ。 この場合、「Master Access」というライセンス(追加で$159.95)を購入すればレイアウトの加工が可能になるので、ここでフォントを変更してしまえば問題なく表示できる。
この点についてNewMillennium社にリクエストしたところ、「Master Access」を購入しなくても大丈夫なように日本語フォントバージョンを作るよう検討している、との回答を得た。またMacOS X10.2以降で、日本語におけるマイナーな問題があるとのことで、これを解決後に正式リリースとなる予定とのことで、最新情報については追ってご報告する。
■インストール
MDMは、プラグインおよびそれと連動するFileMakerデータベースとのセットという製品構成。よって、まずはプラグインをインストールしておく必要がある。 まず製品サイトから製品をダウンロードして解凍する。次にMacintoshなら「For FMP Extensions(Mac)」、Windowsなら「For FMP System(Win)」というフォルダにあるプラグインを、所定の場所にコピーすれば準備完了。 「MetadataMagic2.0.2 CIDB CLAT」→「MetadataMagic2.0.2」 →「 MdM_Opener.fp5」を開くと下記画面が表示される。

MetaDataMagicのトップ画面
ライセンスについては、サイトのPurchaseリンクからオーダーするとライセンス番号がメールで送られてくるので、それを「Register」からファイルに登録すればOK。ライセンスの形態はメニューに表示される。
具体的な使い方については、次回以降でご紹介する。
■処理速度など
試しに40ファイルで構成されるソリューションで実行したところ、約44分かかった。これは各ファイルにどれぐらいのスクリプト、レイアウト、フィールドがあるかで、大幅に変化する。 今回の 実行環境はMacOSX10.3.6/ファイルメーカーPro6.0.4、マシンはPowerBookG4-15インチであったが、速度については参考程度にしてほしい。 規模の大きいシステムはそれだけ解析に時間が掛るので、せっぱ詰まってからやるのはおすすめしない。
次回以降は、具体的な使用法および、はき出されるレポートの詳細についてご紹介していく。
メインメニューの「Documentation」からマニュアルを読むことができるので、早く使ってみたい、という方はそちらを参照してほしい。
|