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「リレーションで極めるファイルメーカー7」をぼろぼろになるまで読み返そう
—データ構造というものに気を遣おう
) | 今泉 みゆき
text by Miyuki Imaizumi |
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新居雅行さん著/ラトルズ刊の本書は、 FileMakerのリレーションに特化した解説で、初心者脱却を目指す人はもちろん、中上級者にとっても読んでおいたほうがいい部分が多数ある。
■データ構造というものに気を遣おう
FileMakerのいいところは、フィールドやレイアウトの変更が容易で、すぐに結果が現れること。しかしこのせいで、ついついインターフェース廻りばかり追いかけてしまいやすく、いざ仕事が稼働しデータがたまり出したときに「あれれ」となってしまう傾向がある。 集計結果の表示に時間がかかる、価格を改定したら去年の売上も変わってしまった、在庫の計算がどうもあわない、商品種類毎に金額集計したいけど、どうやって取り出せばいいの?等々の落とし穴にはまった人は少なくないだろう。 そういった悩みのおおもとについて考えてみると、
FileMakerがリレーショナルデータベースソフトであり、 データベースソフトであるからには、 データ構造に気を使う必要がある
ということになかなか気づけないことにあるように思える。 そこに気がついて、じゃリレーションについて勉強しようとか、データ構造っていうことがあるらしいと資料を探しても、これまたFileMaker7を対象にした良き書籍がさがせず、かといって普通のデータ構造についての書籍を手に取っても、見慣れない言葉の洪水に後ずさりする方が多かったのではないと思う。ER図?エンティティ?ええい、面倒だ、いまだってなんとか使えてるんだからいいじゃんこれで、と。 そんなあなたに朗報!「FileMakerユーザー向けに書かれた親切なリレーションの解説書」が存在するのだ。それが今回紹介する「リレーションで極めるファイルメーカー7」である。 (余談であるが、自分がFileMakerを仕事に使うという段階からFileMakerで食べていく、という選択をしたときに出会った本がこれから紹介する本と同じ著者、新居さんの逆引FileMakerProだった。その頃いくつかのFileMaker本であったが、具体的なTipsが載っている本というのは余りなかった。新居さんの本にはずいぶん助けられたことをおぼえている。)
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期待にたがわず今回の本も、リレーション初心者の多いFileMakerユーザーにとって必読書という仕上がりである。単に“リレーションをこういう風につくれ"という紋切り型の解説ではなく、なぜそのような構造にするとよいのか、その方法では何が問題となるのか、といことから解き明かしてくれている。 それもなるべく読む人が迷わないように、多重階層の説明には誰でもイメージがつかみやすい親子関係をつかったり、随所に読む人への暖かい配慮が感じとれる内容である。その配慮は本文中の画面ショットの多さにもあらわれていて、実際に作業しながら読んでも操作に迷うことはまずないだろう。 だからこの本は、本の内容を追いながら実際に操作しつつ読んでほしいものである。そうすれば読み終える頃にはFileMakerPro7の基本的なリレーションの考え方が、具体的な操作法とともに頭にたたき込まれているはずである。この本の内容が理解できれば、一般的なデータ構造の本を読んでも操作や用語に惑わされず、データ構造について更なる研鑽が詰めるはず。
■付録というには凄すぎな解説も
この本の付録には、セキュリティについての解説と、一般的なRDBとFileMakerの違いがかたられている。これらは、実は単なる付録というにはもったいないくらいの内容。単なるリファレンスではなく、読んでおくと良い知識満載なのだ。 特にセキュリティについては、FileMakerPro7で構造そのものが大きく変わったため、純正のマニュアルを読んで挫折した人は、この付録にも助けられること請け合いである。 あなたもこの本を手に取り、ぼろぼろになるまで読み返そう! ラトルズ刊「リレーションで極めるファイルメーカー7」 ・ラトルズの紹介ページ http://www.rutles.net/books/100.html
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