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必ずマンプク!FileMaker Pro 8 : The Missing Manual 日本語版「FileMaker Pro 大全」
) | 蜷川 晋
text by Shin Ninagawa |
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U.S.にて、FileMakerユーザ必携の書籍として絶大の人気を誇り、Amazon U.Sでの評価も高いO'Reillyの「FileMaker Pro 8 : The Missing Manual」(Geoff Coffey, Susan Prosser共著)があります。世界中で注目されているこの書籍は、今春フランス語版も出版されたそうです。 さて、今回ご紹介するのはこちらの日本語版の「FileMaker Pro大全」です。実は、ラトルズから今月2日に発刊されたばかりです。さらに、最新版FileMaker Pro 8.5の機能についても追補として掲載されています。 >> 書籍の詳細情報はこちらから
■これまでの書籍とどう違う?
もちろん、私自身これまでのFileMaker書籍をすべて読んだ訳ではないのですが、1番大きく違うのは、メニューや機能を解説しているのではなく、FileMakerとしての実践的な使い方、ユーザの視点によるユニークな解説方法でしょう。「訳者まえがき」の小山香織さんの言葉にもありますが、まさに「隣に座って、気さくにジョーク交じりで個人レッスンをしてくれているよう」なのです。それもそのはず、実は著者のお二方は、Sevensdoorで開催のトレーニング「ステアウェイ・トゥ・セブン」(U.S. FMPtrainingのトレーニングコース「Stairway To Seven」の日本語版)のカリキュラムを制作したメンバーでもあり、トレーナーでもあるのです。 「こんなことも考えるといいよ」「これは失敗しやすいから気をつけて」「こういうときはこうするともっと便利」など、実際に開発をする視点で大事なことを簡潔に、時には奥深い部分まで懇切丁寧にあの手この手で解説されています。ですから、何よりも飽きずに読み進められるのです。また、この書籍の厚さ(784頁)からも推察できるように、FileMakerの全機能を網羅し、たくさんのTipsやヒントがあちこちに記載されています。斜め読みしたとしても得るものは多く、あなたの「なるほど〜」はきっと見つかるでしょう。
■どんな内容かしら?
「データベースとは」とまず眺めてみるところから始まり、その後実際にデータベースを作りレイアウトを作りながら理解していきます。リレーションの章では、リレーションの一般的な概念話から実践論、そしてFileMaker特有のことまで隅から隅まで細かな配慮で解説が続きます。様々な計算方法、スクリプトのテクニック、アクセス権の考え方にサーバでの共有など、陥りやすい勘違いや、知っていると得する細かい点まで指摘しながら頁は進みます。進めば進むほどどんどん面白くなってきて、理解する、作れることの喜びを実感できFileMaker頭脳はどんどん満腹状態に…。
さらに、数多くちりばめられているコラムの話題は多伎にわたり、見逃せません。 「レイアウトで楽をするTips」「計算結果のタイプはなぜ指定するのか」、「リレーションの結合テーブルとは」、「グローバルとリレーション」、「計算はどのタイミングでなされる?」、「フィールド設定と挿入の違い」、「FileMakerのトランザクション」、「レコードのロック」、「オートコンプリートが便利でない場合?」、「結合テーブルの必要性」などなど。
実際の開発に際しては、データベース構造を設計し、解りやすいレイアウト遷移を計画し、効率良く、シンプルに作るなど多くのことを考慮しながら開発していきます。そのような経験値から来るノウハウも惜しみなく公開されています。これからはじめてのデータベースをFileMakerで開発しようと考えていらっしゃる方から、他のデータベースを理解されていてFileMakerについて学ぼうとする方まで、広くおすすめする一冊です。
ふと見ると、「訳者あとがき」にて竹内さんがズバリの一言を書かれていました。「刊行を最も心待ちにしていたのは、私たち自身だったかもしれません」
■ちょっとした制作裏話(勝手な独り言)
原書が発売される1年前のFileMaker Pro 7がリリースされた2004年のこと。FileMaker 7の大きな変革の話題とともに「Geoffが書いているらしいよ」「そりゃ素晴らしいに違いない」との噂がちらほら聞こえていました。2004年のDevConでスピーカーをされていたご本人と直接お話しする機会があり「いつごろリリースかしらん?」と質問。「やっているんだけどなかなかすすまなくてね…」とのお返事でした。その後、なんとトレーニングの件などでよく話をしているSusanが参画したとの話を聞き、リリースが近いかなぁとさらにわくわくしていました。
2005年初頭、原書の発売時期が未定のままAmazon U.S.で書籍情報が掲載されました。もちろん、すぐに予約をポチッ。そして同年9月にやっとリリースされエアメールで届いたその書籍は、ずっしり分厚く私の"読みたい心"をくすぐるデザイン、構成内容でした。その時リリースされたばかりの最新バージョン8にも対応されていて、わくわくしながらあちこちのコラムを拾い読みし、その素晴らしさに感動していたことを思い出します。
個人的にはこのように発売前からかなりの期待感とともにわくわくしていたのですが、一方、日本にもこのような書籍があるとどんなに素晴らしいだろうと切実に願っておりました。しばらく後、茂田氏のおかげでセブンズドアの手によるプロデュースが実現することとなり、正直びっくりしました。さらにはセブンズドアのメンバー全員がこの書籍に同じように期待を寄せ、エンジンがかかったのです。これだけの翻訳量を細かな配慮とともにこなしてくれた訳者小山香織さん、セブンズドアのメンバー、原著にできるだけ近いイメージになるよう努力してくださった編集担当の方、他の多くの方々の力のおかげでこの日本語版がやっと…、やっと完成しました。多謝!さらには、この内容にしてこの価格を設定してくださったラトルズ社には心から感謝です。
監修に際しては、原著者と細かい部分についてなんどもメールのやりとりを繰り返し、彼らのこの書籍にかけてきた情熱を改めて実感。彼らもまたFileMakerを愛して止まない人たちでした。そしていま、日本語版の完成を心から喜んでくれています。最後に、鬱陶しいほどの私からの大量の確認メールに即行リプライし続けてくれたSusan,本当にありがとうっ。Susan, xxx!
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